中国企業ショールーム 2010年

2010年。縁あって初めて中国の大企業と関わった思い出深い案件。
日本でのショールーム設計での常識が全く通じず、進んでは戻ってばかり・・・。1年以上平面図から書き直す作業をしていたように思います。そうこうして、結局最後の案は時間に追われて超高速!で完了しました。
しかし。間違いないのは、このプロジェクトがなければ私は中国で仕事しようとは思わなかったこと。
その後も、常にそうなのですが、中国の企業はトップと担当者のレベルが違いすぎる・・。当施設はこの企業の本質を来場者に紹介することを使命としていたので、根幹の上層部のメンバーにヒアリングをしています。その時の彼らの聡明さ、人物のよさ、それを目の当たりにして「中国は間違いなくすぐに発展する」と思ったのでした。

初めての中国大企業プロジェクト

このような展示館はまず展示項目の整理からスタート。そこからストーリーに沿って導線計画を行い、それぞれの展示項目の手法を検討し、最後にデザインに落とし込むというのが展示施設の基本です。が、それが通じない、すぐにパースを要求されて難儀する。ターゲット(来場者)は誰かと尋ねると政府だと答えられてその意図が理解できない。。。
私も初めてで随分苦労しましたが、良い経験、勉強になりました。そして、いま思い起こすと、もっといい方法があったようにも思います。
日本の展示施設で重要なのは”内容”ですが、中国ではそこは重要ではないのです。ただ最近は随分変わって来てもいるのですが。

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