東京へ帰る飛行機で偶然に知り合った姜さんからの紹介で始まりました。私はこんな風にいろんな良い方に偶然に出会う”ご縁”だけが唯一の才能な気がしています。
さて、この案件は、北京郊外のかつての軍事工場の跡地である798芸術区にある、古い建物の日本料理レストランへのコンバージョン。オーナーは30代の中国人。飲食店は初めて。建物は築40年は経っているでしょうか。あまり使われていなかったようです。最初、現場を見に行った時には、どう使っていいものか困ったな・・という第一印象でしたが、設計開始するとあっという間で、半年ほどでオープンしました。私はサインを含む外構の手直しと、インテリアデザイン、照明デザインはもちろんのこと。その他、店名『雲隠』のネーミングやグラフィックの監修、メニューの日本語訳。さらには東京合羽橋での食器、調理器具やユニフォームの買付への同行、通訳まで。本当に全ての事に関わった思い出深い案件です。